日本から、なぜかロンドン・パリ経由で
南米・ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン旅行


今回は、12日間の夏休みを利用して南米へ旅行してきた。
目的は世界3大瀑布のひとつイグアスの滝を見ること・・である。


フライト日程:(2001年)

以下の8区間9フライト。一回の旅行でこんなに飛行機に乗ったのは初めてです。

出発地 CODE 時間 航空会社 便名 到着地 CODE 時間
9/14
東京・成田 NRT 10:55 英国航空 BA006 イギリス・ロンドン(ヒースロー) LHR 15:30
イギリス・ロンドン(ヒースロー) LHR 19:40 英国航空 BA326 フランス・パリ(シャルル・ド・ゴール) CDG 21:45
9/15
フランス・パリ(シャルル・ド・ゴール) CDG 10:20 エールフランス航空 AF456 ブラジル・サンパウロ GRU 17:05
9/16
ブラジル・サンパウロ GRU 12:50 ヴァリグブラジル航空 RG2251 ブラジル・イグアスフォールズ IGU 14:25
9/19
ブラジル・イグアスフォールズ IGU 11:15 ヴァリグブラジル航空 RG2163 ブラジル・ロンドリナ LDB 12:10
ブラジル・ロンドリナ LDB 12:30 ヴァリグブラジル航空 RG2163 ブラジル・サンパウロ GRU 13:35
ブラジル・サンパウロ GRU 19:15 エールフランス航空 AF456 フランス・パリ(シャルル・ド・ゴール) CDG 11:20(9/20)
9/21
フランス・パリ(シャルル・ド・ゴール) CDG 10:50 英国航空 BA307 イギリス・ロンドン(ヒースロー) LHR 11:10
イギリス・ロンドン(ヒースロー) LHR 13:25 英国航空 BA005 東京・成田 NRT 09:10(9/22)

なんか、飛行機乗ってばっかり (^^;;


航空運賃

今回は以下の旅行記で述べるが、色々と事件等があり、かなり無理があるルート、及び、かなり無理をした金額で旅行している。結果的に、時間をお金で買った感じになっているので、豪勢かもしれないが、その分を加味していただいて運賃を見ていただきたい。

値段 詳細 備考(運賃ベース)
\149,000 成田−パリ(ロンドン経由)往復 BA利用で旅行会社のIT運賃
\236,483 パリ−サンパウロ往復(正規割引Yクラス) 14042.99FF(出入国税を含む)
\29,968 サンパウロ−イグアスフォールズ往復 ブラジルR$658.35(利用税込)
\1,900 フランス出入国税
\2,040 成田空港旅客サービス料
\419,391 合計

今回は、ほんと、世界情勢を含めて色々あった旅行でした。日を追って旅行記をご紹介します。


2001/07の末

HIS池袋トラベルバザール店でチケットの申し込み。ほんとは当初の予定ではこんな感じだった。

出発地 航空会社 到着地
9/12
東京・成田 アメリカン航空 米・シアトル
米・シアトル アメリカン航空 米・マイアミ
米・マイアミ アメリカン航空 ブラジル・サンパウロ(翌日着)
9/13
ブラジル・サンパウロ ヴァリグブラジル航空 ブラジル・イグアスフォールズ
9/16
ブラジル・イグアスフォールズ ヴァリグブラジル航空 ブラジル・ロンドリナ
ブラジル・ロンドリナ ヴァリグブラジル航空 ブラジル・サンパウロ
9/18
ブラジル・サンパウロ アメリカン航空 米・マイアミ(翌日着)
9/19
米・マイアミ アメリカン航空 米・シアトル
米・シアトル アメリカン航空 東京・成田(翌日着)

つまり、日本から最短距離のアメリカ経由でブラジルに入って、そのまま目的地のイグアスの滝へ行って、3泊後、サンパウロに戻って1泊して、またアメリカ経由で日本に戻ってくる9日間の旅行を予定していた。

今回、HISの池袋トラベルバザール店で申し込みをしたが、かなり応対が悪かった。応対に出たのはどうも今年の新入社員かと思われる。担当者名は「A」。要注意。とりあえずサービス業としての応対は最悪だった。詳細は旅行記を参照下さい(^^;;

とりあえず、店舗に出向き、航空券の照会をした。しかしながらなかなかこちらが行きたいルートを説明しても理解してくれない。確かに「ニューヨーク単純往復」とか「アムステルダム経由ローマ」といった超メジャーな物ではないが。世界中の空港のあるところならどこのチケットでも準備できますとうたっているHISなのにこれでは・・といった感じ。おまけにいつもだったら、航空会社のコード(JL,KL,AA等)と空港コード(NRT,JFK,FRA等)で話をしてもほとんど通じているのに、この担当者だと、話にならない。いちいち航空会社名(特にヴァリグブラジル航空・・長いんだよなー)とかを言わなくていけなくて、おまけに言ってもメジャーじゃないと??って顔されるし。

航空券の照会だけで1時間以上は平気でかかった。しかも、いつもはその時点で値段等も計算して、請求書兼振込書を発行してくれるのに出すのに時間がかかるので後日郵送しますとか言ってきた。たぶん、慣れてないからちょっと複雑だと入力に時間がかかるだけだと思うが。ビザの申請を自分でしたかったので、一日でも早く航空券が欲しいのだが待つのもなんなので後日郵送という事にした。


2001/08上旬

店頭で申し込みをしてから、1週間たってもまだ案内書が来ない。仕方がないので、催促の電話をするも担当者は不在。仕方なくその旨を他の人に伝えると、確認させます、申し訳ございませんと事。さらに待ってみる。


2001/08中旬

さらに1週間近くたっても来ない。ビザの申請をするのに間に合わなくなりそうで困って電話すると、数日前に送ったとの事。でもまだこない。さらに待つと8/15になってやっと届く。なんで、普段はその日に出せる物を半月もかかるんだ!。半月もかかって何の説明もない。客をなめるにも程があるかと。さらに送られてきた物を見てびっくり。サンパウロからイグアスへ行く便が、 一日間違って、9/13でなくて9/12の便で手配しよった。乗り継ぐ前の便の到着が出発日9/12ではなく翌日の9/13着になるのに、それを見落として出発日と同じ日で入力するという凡ミスをするなんて、いい加減にして欲しい。そんな便、物理的に乗れるわけないじゃないか。

つまりこういうこと・・・

9/12 23:20 マイアミ発
     ↓
9/13 08:23 サンパウロ着
9/12 12:50 サンパウロ発

こんな乗り継ぎ出来るわけないですよねぇ。単に翌日に着くのを忘れて入力したんだろうけど。

ほんと、いい加減にして欲しい物だ。客が気づかなかったら、現地で乗れなくなっているところだった。


2001/08/18

もうビザ申請に近々になってきたので、あわてて仕事の前を見計らってHISにお金を持っていく。このコースで値段はこんな感じだった。

\118,500- アメリカン航空 成田−サンパウロ往復
\63,400- ヴァリグブラジル航空 サンパウロ−フォスドイグアス往復
 \7,040- 税金・旅客サービス料
-------------------------------------------------------------------
\188,940- 合計

HISでは、いつものことだが、海外発着のチケットで日本からの便とセットのルート以外のチケットのほとんど(今回の場合はサンパウロ−フォスドイグアス)を正規運賃(いわゆるYクラス。割引なし)で発券してくるので、確かにHISで買えるけど、高くて仕方がない。

実際には航空会社から買った方が安いのがあったりするくらいだ。しかも、よくよく航空会社で聞くと、正規運賃より安く買える単体のチケットで旅行会社で発券可能な物があったりしても、「ない」とHISで言われたりする。

お金を支払い後、担当者は休みだったが、応対に出てくれた人に上記の日程が違うことを指摘すると、あわてて訂正しよった。「Aのほうが修正しようとしていた所だと思いますが、連絡いってませんでしたか?」とか言っていた。さすが、営業、うまいですね。明らかに気づいていなかったものを・・・(笑)

ビザの申請があるので急いでいる旨を伝えた後、早急に航空券か航空会社の予約確認書を送ってくれとお願いしてとりあえず第一段階終了。数日で送るとの事。


2001/08/22

数日たったが、まだビザの申請に必要なチケットの書類が来ない。仕事の都合を考えると、もうビザの申請にいける平日がほどんどなくなってきたので、慌ててまたHISの担当者に電話する。すると、帰ってきた言葉が「あ、予約確認書ですか。もう届いて私の手元にはありますよ。どういたしますか?」。ぉぃぉぃ・・それをずっと待ってて、送るって言ってたじゃないか!。いい加減にも程がある。すぐに送れと話をして終わる。


2001/08/24

やっと航空会社の予約確認書が送られてきたので、ブラジル領事館に仕事の前に出かける。ブラジルの領事館は五反田の駅前にあって、それなりに便利。営業時間は月〜金の09:00-15:00。ただし、ブラジルと日本のどちらかが祝祭日だとその日は休み(すべて2001/08現在)

観光ビザ申請に必要な書類は

・パスポート(6ヶ月以上有効期限があり、査証欄が見開き2ページ必要)
・申請書(領事館にあります。記入後サインして写真を貼付)
・写真(横5cm×縦7cm:結構デカイ、正面・胸から上・背景は明るい無地)
・往復航空券もしくは航空会社の予約確認証明書(旅行会社発行の引換書では無効)
・ビザ代(日本国籍の人で本人が申請の場合:\4,250を現金で)

その他に・・・

<18歳未満の未成年の場合>

・単独旅行の場合:両親の同意書及び両親の印鑑証明書もしくは旅券のコピー
・父親とのみの旅行:母親の同意書及び母親の印鑑証明書もしくは旅券のコピー
・母親とのみの旅行:父親の同意書及び父親の印鑑証明書もしくは旅券のコピー

<イベント参加の芸術家・スポーツ選手、学術会議・後援会等に参加の場合>

・現地主催者側からの招待状もしくはパンフレット

<その他、指示がある場合>

・指示があった書類

なんとも厳しい国ですねぇ。ちょっと訪問するのをためらってしまう・・。

その他、ビザ情報として..

ビザの有効期間:査証許可日より90日以内に入国しなければならない
滞在可能日数:通常、最初の入国日より90日間。出入りは何回でも可。
最短申請必要期間:通常、申請日より土、日、祝祭日を除いて5日目

話を戻して・・・

五反田のビルの2Fにある領事館に入る。中はちょっと外国っぽいというか外国人がいっぱいいて香水の匂いがすごい。全く説明等は書いてないが、なんか観光ビザの申請書と書き方の説明書らしき紙がカウンターにあったので、それに記入。

カウンターに並んで上記書類を提出。「誰かに会うのか?」と聞かれたので「誰にも会わない。単なる観光」と答えたくらいで無事申請終了かと思われたが、最後に大きな問題が残っていた。あなたには会社が発行した「休暇証明書」を提出しないとビザは出せませんだと。私がしている仕事の関係なんだけど...(注:別にやばい仕事をしてる訳ではありません)。また仕事が仇になったか...。実は中国に入るときにビザを取得したときにも同様に仕事を指摘された。

とりあえず、書類は受けとってもらえたので、あとは証明書を早めに提出することという感じだった。

とは言っても、そんな変な証明書は会社に聞いても発行したことがないと言うことだったし、非常に困ってしまった。領事館も特にフォーマットはありませんと言ってるし・・・。

とりあえず仕方がないので、このような文章を作成し、勤務担当の上司にサインを貰うことにした。

(現在はオンライン申請に変わったようです。ただし、印刷して書類の提出はあるみたいです)


VACATION CERTIFICATE
HE IS NOT WORKING, BUT TAKING A VACATION FOLLOWING PERIOD:

NAME: (英文で自分の名前) 
WORK: (英文で仕事の内容) 
ID-NUMBER: (社員番号) 
BIRTHDAY: (生年月日) 

PERIOD OF VACATION: FROM 12/09/2001 TO 21/09/2001 

DESTINATION OF VISIT: BRAZIL 
PURPOSE OF VISIT: SIGHITSEEING ONLY 

--------------------------------------------------------------- 
I HEREBY CERTIFY THAT ABOVE INFORMATION IS TRUE AND ACCURATE.

(英文で会社名)
(英文で会社の住所)
TEL: (会社の電話番号) 

(英文で勤務担当上司の肩書き)
(英文で勤務担当上司の名前) 

DATE: 27/08/2001 SIGNATURE:  (勤務担当上司のサイン)

2001/08/28

上記の証明書らしきものをもって、再び五反田のブラジル領事館へ。早速事情を説明してこれを提出してみると、「これじゃ受け取れない」とあっさり拒否された。フォーマットないって言ったやんと思いつつ、どうしたらいいか聞いてみると、内容はこれでいいので、会社の社判を押してもらって来いとの事。ということで、また出直し・・先行き不安だ。ま、確かに証明書の効力としてはほとんどないのはよーく分かるが (^^;;

と、持ち帰ったものの、社判を貰うのは簡単じゃないし・・・。またまた難題が降ってきた。どうしたものか。


2001/08/29

翌日から1週間出張だったのでとにかくあわてて、このビザの件を処理しないと9/12の出発にビザが間に合わなくなってしまう。さしあたって会社の人事に相談を持ちかけたところ、人事部というよりは・・・ということで、それらしい部に話を持ちかけてくれた。詳しい話は社内事情なのでここでは伏せておきますが、そこで相談したところ、上司の判断を待って検討するという事になった。

夕方になって、OKが出たという連絡が入り、見事、社判が入った証明書を入手できた。とりあえず一安心。


2001/09/05

とりあえず、またまた五反田の領事館に向かう。上記の証明書を手渡すと奥から預けてあった私のパスポート等がでてきた。よくみると、付箋がつけられていてポルトガル語で証明書が必要みたいな事がかかれてあった。申請は無事に受理されていたので、この証明書と引き替えにビザ付きのパスポートを手に入れることができた。よかったよかった。

単に観光ビザを取るだけなのに、これだけ苦労するとは思ってもみなかった。

ここまで書いてきて思ったが、この旅行記、まだ旅行にも出てないのに、こんなにイッパイ書くことがあるなんて、まったく色々ある旅行である。で、これでいざ出発かと思っていたが、実はまだまだ難題が降ってきてそう簡単にはいかなかった・・。


2001/09/11

明日は出発の日。ワクワクわくわく。会社も明日から12連休を取ってるし。で、テレビを見ていると、???、飛行機がビルにつっこんでいるじゃないか。しかも2機も。なんじゃこりゃ?と思いつつ、ニューヨークは大変な事になってるなぁーという程度。幸い、ニューヨークで乗り継ぎじゃなくてマイアミで乗り継ぎにしていたので、よかったよかったと思っていたのだが...。

そのまま夜中のニュースを見ていたところ「アメリカ・カナダを離発着する全ての旅客機の運航を連邦航空局は停止した」との一報。なぬ?これってやばいんちゃうか?。目的地は南米・ブラジルなので全く関係ないのだが、日本から行く場合アメリカ経由になる、つまり、アメリカ国内を通らないと行けないわけで、この措置が明日まで続けば、行けなくなってしまう。さすがに青くなりかけたので、ネットで情報収集に走った。もし明日、解除されていたとしても、アメリカから日本にくる便が欠航になっていると、飛行機自体がないために、欠航になってしまったりするし。さらにニュースを見ていると少なくとも日本時間9/12の昼まではその措置を続けるとなっており、かなり絶望的になってきた。明らかに向こうからの便が来ない。

どうにもできないまま、翌日の夕方出発なので荷物の準備もせずに、とりあえず仮眠。


2001/09/12

朝、起きてニュースを見るも状況は変わらず。ネットで調べてみると案の定、向こうからの便は欠航になっている。ぼーとニュースを見ていると、11:00ごろ電話が鳴った。嫌な予感。予感的中。HISからの電話だった。内容は飛行機が欠航になったので全額払い戻すので銀行口座を教えろというかなり事務的な電話だった。ちょっとくらいお客の心情を考えた電話だったらよかったのに。

ここから、かなり悩むことになる。色々と選択肢があった。

1.旅行を全くやめて、休暇申請を取り消す

しばらくして、上司から電話があって、どうなった?って休みを心配されてしまった(笑)。見事ダメだったとい話で、仕事くれますか?なーんて話をしてみたり...。ただ、時期的にここを逃すと連休が取りにくいのが現実。おまけに、あれだけ苦労して取得したビザを無駄にするのはかなり辛い。加えて、次に行くときに、また同じ労力を費やすと思うとやりきれない。

2.飛行機の飛行許可がでるのを待つ

最初、これが一番いいかと思っていたが、そうでもなさそう。まずいつになったら飛行許可が出るのかが全く読めず、日程どころか休暇内に往復できるかどうかも保証がない。さらに、HISには冷たくキャンセル扱いにされてしまい、その後のサポートは何もないので、運航再開になってから新たにチケットを申し込む感じになるし。その場合、空席がなければ乗れない上に、この数日で足止めされていた人はどっど運行再開になったらチケットを取ろうとして殺到することが予想されるんで、取れないことも十分想像される。

3.目的地を変更する

せっかく休みを取っているので、どこか行ける国に適当に行こうとも考えたが、何せ急で、航空券の空き状況どころか、何の情報も仕入れてないので当日もしくは翌日出発しようとしても、初めての国だとちょっとつらい。観光情報と国の情報くらいは調べて出かけないと、どこに行ったらいいのかもさっぱりわからなければ、何があるのかも分からないし。おまけにビザが必要な国だったら、急には取れない。だからといって、今まで行ったことある国にわざわざ行こうとも思わないし。第一、苦労して取ったブラジルビザをこれでも無駄にすることになるので、乗り気がしない。

4.アメリカ以外の第3国経由で南米入りする

物理的には可能だが、最短距離がアメリカ経由であることを考えると、たたでさえ遠い地球の裏側の南米が、もっと遠くなり、相当時間がかかる。おまけにこれからチケットを手配することになるので、空席があるかどうかも分からないし、金額的にも日本発のアメリカ経由以外で南米入りできる格安チケットで条件的にあうものがないので、正規運賃等の組み合わせになるので相当高価になる。2倍以上はかかる計算。高すぎる。

結局、とりあえず、様子を見てみようということで、2の飛行許可が出るのを待ってみることにした。

その決断をしたころ、海外旅行保険の代理店から電話がかかってきてどうしますか?っていう事だったので、とりあえず解約。


2001/09/13

翌日になっても、まだ飛行許可がでる見通しがない。テレビはずっとこのテロの話ばかりやっててつまらないし。このまま行くと、意味もなく12日間をすごして終わりになる事が十分に予想された。無駄はよくない。

午後になって、悩み抜いた末に行動に出ることにした。4のアメリカ以外の国を経由して南米入りする方向で検討を始めた。出発日は翌日で8日間。お金に糸目はつけずビジネスでも正規運賃でも何でも使うという条件で。候補としてはオセアニア経由かヨーロッパ経由かアフリカ経由を考えた。さしあたって航空券ということで色々あたってみるが、日本からの便が満席だったり、経由地からの乗り継ぎが満席だったりしてなかなか南米までルートが繋がらない。おまけに行きはOKでも帰りがNGだったり、翌日発だと便自体が運航してなかったりしてなかなか条件に合わない。

世界地図と飛行機のルートマップと時刻表とにらめっこしつつ、旅行会社、航空会社、インターネット各所に問い合わせせまくって、検討を続ける。ほとんど家の電話回線は使用中状態 (^^;; 各所の空席があるルートを色々と組み合わせて行けるルートを探した。すると、1つのルートだけ、運良く繋がったものが出てきた。それが、このルート。

1.まず日本の成田から英国航空でイギリスのロンドンに行く。
2.次にロンドンから英国航空でフランスのパリに出る。
3.パリで1泊してからエールフランス航空でブラジルのサンパウロに入る
4.サンパウロで1泊してからヴァリグブラジル航空でイグアスに入る

経度的には全く逆回りのヨーロッパ経由になるので、かなり時間がかかるが行けることは分かった。相当な時間飛行機に乗ることになるのだが。そして糸目をつけないと決めたお金だが、途中正規系の運賃を使用するのでだいたい40万〜45万円という額になった。アメリカ経由だったら19万ですんだが。

とりあえず、行くと決めたからには手配を急いだ。まず、ロンドン経由でパリまでのチケットは旅行会社に電話して明日発のチケットなので急ぎで手配してもらう。お金も振り込み等じゃ間に合わないので、全額用意して持っていって引換証を発行してもらい、チケットは空港で受け取ることに。

パリからサンパウロはエールフランスに直接、予約を入れた。クラスとして、正規運賃扱いのYになるが、若干割引できる運賃がみつかったとの事で、それで席を確保し、チケットは空港で発券・購入することに。

サンパウロからフォスドイグアスは残席数に余裕がかなりあったのと、他にも日本には支社がないTAMブラジル航空やVASP航空が飛んでいることが確認できたので、現地、ブラジルで買う覚悟を決めた。

とりあえず、これで行けることが確定した。まずはホッとしたところ。しかし、実は半年前にロンドン−パリの旅行をしたばかりで、また半年後にロンドンとパリに行くことになるとは思ってもみなかった。あらら・・。とりあえず翌日の朝発なのであわてて海外旅行用の準備を始めた。南米はUSドル、しかも現金が通用する所が多いみたいなので、USドルを入手しに街中へ。ついでになぜかフランスにも寄ることになったので、フランも。やれやれ。そうこうしていると親からなんでこんな世界情勢(勝手に戦争だときめつけてる)の時に行くんだ!と嫌がらせのように何度も文句の電話がかかってくる。うっとうしい。人生、タイミングが重要で、機会を逃してはいけない。

深夜まで電話したり準備したりして、結局、ビールを呑んで寝たのは朝の5時だった。翌日は11時成田発なのでテロ事件で検査が厳しくなっている事を考えると9時に成田に着かないと行けないので、2時間家からかかる事を考えると6時に起床しなければならない。約1時間くらいしか寝れない。

ま、飛行機の中で寝れるからいいか・・・


2001/09/14

目覚まし時計は3つもかけてあったが、やってしまった。起きたら9時だった。いままでこんなに大きな寝坊はしたことがなかったが、初めてやってしまった。9時(=つまり空港に到着してないといけない時間)に起きてもう絶望的・・。空港まで電車で2時間はかかる。2時間後は飛行機の出発の時間で、そんな時間に空港に着いても、国際線はもちろんの事、国内線でさえ乗せてくれない。おまけに検査が厳しくなっている事を考えると絶対に無理。

あーあ・・・・・・。

それでもあきらめきれず、とりあえず成田にだけでも行くことにした。パスポートとスーツケースだけもって最寄りの駅へ。でも、よく考えれば普通に行ったら当然間に合わないのでとりあえずタクシーに乗った。とにかく運転手にお願いして成田に急いで貰った。どんどん時間はすぎていく・・。そして、首都高速は渋滞・・・。神に祈るだけ。10時前に千葉県には入った。でも、成田は果てしなく遠い。やはりだめか。

結果的に、10時20分、成田空港ターミナル1には着いた。かすかに望みが出てきた。めちゃくちゃ無理をタクシーの運転手にはしてもらった。本当にありがとう>タクシーの運転手さん。タクシー代は2万5千円。電車なら3千円。まぁ、仕方がない。

成田空港についたものの、すでに出発30分前。やはりゲートはクローズされている可能性が高いが、とりあえず、チケットを引き替えに旅行会社のカウンターへ向かう。すると、かなり慌てて僕と荷物を引き連れてチケットと共に英国航空のチェックインカウンターへ。何とか頼んでチェックインさせてもらうように交渉してくれていたようだ。その間、私は何をしていたかというと・・・・、飛行機のトランクルームに預ける荷物のX線検査にひっかかり、何とスーツケースを開けられていた。スーツケースを開けられるのは生まれて始めてである。やはり検査が厳しくなっているようだ。よりによって、こんなに時間がない時に。いつもなら、腹立たしくて怒っているところだが、今回はワラにもすがりたい気分なので素直に受ける・・。

何とかチェックインさせてくれた。とりあえず乗れることが確定した。素直にうれしい。ただ、その一言。

旅行会社の人が出国手続きの所まで案内してくれて、あわてて出国検査へ。搭乗終了までもう時間がない。幸い、日本人の出国検査が簡略化されE/Dカードを記入しなくてよくなったところだったので、外国製品の持ち出し手続きだけ済ませ出国検査へ。スタンプをもらい、いざ搭乗口へ。前日のうちに両替をしておいてほんとよかった。搭乗口に走っていると、なぜかまだずらーーーと並んでいる。どうしちゃたんだ?って思っていると、いつも以上に検査が厳しくて搭乗前までチェックがひとりひとり入っていた。なるほど。

少し、余裕が生まれたので、渡されたチケットとボーディングパスをチェックする。すると、座席が窓側になっていることに気づいたので、あわてて、カウンターで通路側と変えてもらった。空いててよかったよかった。人が減ってきたので、搭乗することにした。何を検査されるのかと思っていたら、まずはパスポート。よくある話だ。で、それだけかと思ったら、今度は機内持ち込み手荷物をチェック。さっきX線の装置を通したばかりやんか!。全て手荷物を全員開けられて中身をこと細かくチェック。それが面白いほど出るわ出るわ・・。カッターにナイフ、栓抜き等々山のように出てきていた。X線検査はやはり無駄なようだ。こわい。で、やっと乗れるかと思ったら、今度は全員、人の手でボディーチェック。おばちゃんに体中を触られた。不快。で、やっと搭乗。

結局、30分くらい検査強化のために遅れて、11:30頃ロンドンに向けて離陸。機体はB747-400でもう乗り飽きた感じ。幹線は仕方がないかなって感じである。しかし、最近はダッシュ400でも機内サービス向上を計っているようでありパーソナルテレビが付いていた。さすがに半年前に乗ったVirginとかと違ってゲームとかはできないが。ブリティッシュエアウエイズ(英国航空)は意外によかったかなって感じ。実はあまり期待してなかったが。機内食もまあまあ。とりあえず出発がバタバタしすぎたので、行きは12時間のフライトでさえ何だか飛行機を満喫した気分がしない。

15:30(ここから現地時間)、無事にロンドンに到着した。普段だったら、ここでFlight-Connectionで簡単に預けた荷物もそのままで乗り換えができるんだが、テロの影響で全て一度手荷物を受け取り、さらにイギリスに入国してチェックインし直せという指示だった。仕方がなく入国して再チェックイン。ロンドンからパリの便も、これがあったので、1便遅いやつにした。問題なく入国したものの、まだ次の便のチェックインが開始になってないため、手荷物と共に空港内をさまよう。外に出ると、3台くらい中継車が止まっていたので無線マニアとしては要チェック。特徴的なのが、地上のマイクロ伝送にあっても、アンテナがオフセット型のパラボラを使用していた。日本だと衛星通信の時ならオフセット型を使うときが多いが、地上ではあまりみかけない。オフセット型を地上伝送に使うと、2次輻射器が斜め下を向いていて面白い。どうもテロがらみで飛行機が欠航というニュースみたいだ。

2時間くらいたって、やっとチェックインが開始になった。荷物を預けた上で他のターミナル等を見に行った。なんか、前はバスで結んでいたような気がするが、ヒースローエクスプレスとかいう電車が走っていて、ターミナル間は無料で乗れるのでそれで移動した。半年前に来たときについたターミナルとかを見に行った。なつかしい。

19:40 ロンドン発。やはり15:30から19:40までの待ち時間は長すぎる。やっと出発という感じ。機体はB757。初めて乗るがちょっとぼろい感じがする。機内の軽食もまずまずでワインと共に味わう。

21:45 パリ着。シャルルドゴール空港Terminal1。かなり時間的には遅い時間に到着という感じで、他の到着客はほとんどいず、ましてや、日本人等の観光客もこの時間にはほとんどみかけない。何の問題もなく入国審査を通過。窓口が3つしか開いてないため、かなりの混雑。最終的には適当にパスポートだけ見てみんなどんどん通過という感じだった。つぎに税関、といっても、係員が一人だけ立っていて適当に見ているだけで、皆どんどん通り過ぎていく。なーんだ、と思って通過したところ、何と係員が呼んでいるではないか・・。無視できずとりあえず言ってみると確かに私を呼んでいる。確かにこんな時間に日本人は怪しいのかも。

色々、話してくるものの、すべてフランス語で全く言っている事がわからない。はー?って顔をしつつ適当に答えてみるものの、会話が成立してない状況。確かにここはフランスなんだからフランス語が分からない私も問題かもしれないが、何のためらいもなくどんどんフランス語だけで一方的にしゃべるつづけるフランス人っていかがなものか。呼びかけてくるときは英語だったのに。

結局、なんかよく分からないけど、パスポートをチェックされて、それでも気に入らないようで、スーツケースを開けて、事細かく、全て取り出し始めた。もう腹立たしかったので、勝手にやらせておくと、ますますエスカレートし始めて、着替えの服まで全て広げて見よった。それだけでなく、パスポートケースははずすし、スーツケース以外に身につけていたリュックの中もポシェットの中も、そして財布の中のポケットの中まで見始めた。しかも、さっき言っていた人がどんどん通っている通路の端のよーく見える所で堂々と。フランスは3度目だが、こんな最低な仕打ちにあったのは初めてだ。はっきり言って、大嫌いになった。あんな国二度と行きたくないというのが本音。入国時にこの対応だとイメージが非常に悪い。

23:00 なんだかんだ言って、やっと到着フロアに出ることが出来た。次はホテル探しをしないといけないが、こんな時間だとホテルの案内も当然やってないどころか、ほとんど人がいない状態。かろうじて人がいた空港の人に聞いてみると、IBISという空港の近くのホテルの名前が挙がってきた。とりあえずよく分からないが、ターミナルバスに乗れば行けるみたいだったので空港内循環無料バスでTerminal9のバス停に行く。そこにホテルがあったので、とりあえず飛び込みで、空いてるか?って聞いてみると空きがあったようなのでそこで泊まることに。結局日が変わってからの到着だった。


2001/09/15

07:30 ホテルをチェックアウト。時差ボケしてるわけじゃないが、はっきり言って眠い。昨日は相当疲れたからだろう。Terminal9のバス停から循環バスに乗って、 Terminal2Fへ。とりあえず、サンパウロ行きのチケットを手に入れないことにはどうにもできないので、あわててエールフランスのチケットオフィスへ。結構並んでいたが希望のサンパウロ便のチケットをなんとか購入した。ただ、予約の端末を係員が操作していると、気づいたようで、日本人はブラジルに入るのにビザが必要だが、持ってるのか?って聞かれた。そんな情報まで入っているのか・・と驚き。ここで購入したチケットの値段は14042.99FFだった。クレジットカードで購入したので、引き落とし時で日本円に換算した価格は\236,483.-。約24万円かぁ・・・。かなり高くついた。しかし直前購入で、数日しか滞在しないので仕方がない。

購入したチケットを持ってチェックインカウンターへ。すると、ここでもまたビザが必要という話をされて、これです・・と説明することに。よく調べてるなぁと思いつつ、輸送したものの入国できなかったら意味ないといえば意味ないから仕方がないかと。さすがに高価なチケットだからか、座席の指定は乗る直前ということで座番の入ってないボーディングパスが渡された。ちょっとだけ期待...。意味もなくショッピングをして、ゲートクローズ直前に搭乗口へ。すると日本人?という感じで係員に見られた。確かにフランスからブラジルへの便に日本人が乗ることは滅多にないだろうなぁ。日本とは全く反対側に行く便だけど本当にこれに乗るのか?という感じだったが、乗るという意志表示と共に座番の入ってないボーディングとパスポートを渡すとまたビザをチェックしていた。細かい。座席の方はその場で指定されたが、残念ながら普通に通路側だった。ただし、エコノミークラス(AFではtempoクラスという)で一番前の席で、足はらくらく延ばすことが出来たのでそれなりに満足・・・。

機体はB777ということで満足。機内に入ってみると案の定、日本人は誰もいない。もちろん日本語も通じず、フランス語とポルトガル語が飛び交っていてよくわかん感じ。機内の案内もフランス語であった後にポルトガル語であるがどっちも全く分からなくて、謎である。前にフランス−イタリア便を乗ったことがあるがまさにそんな感じ。最後にちょっとだけ英語でアナウンスをしてくれると、やっと意味が分かる。

とりあえず席について待っていると、すぐにプッシュバック。よほど最後に乗ったんだと実感。一番前方の席は前に座席がないので、席が倒れてくることもなければ足ものばせて快適だが、前の席の下に荷物を置くことができないのがちょっと不便。離発着時は必ずシート上のボックスに入れないといけない。さらに、これは贅沢な悩みだが、足元が広すぎて、シートベルトをしたままだと、前の壁に入れてある機内誌等に手が届かない (^^;; 

AFは初めてフランスに来たときに日本からパリまで乗った事があったので、特に目新しいものはない。アメニティーグッツが配られたが、いつもの通り。ただ、違ったのはヘッドホンが頭につける通常の物ではなく、ヘッドホンステレオとかで使う両耳に押し入れるタイプになっており、持ち帰り自由になっていた。しかも通常はLとRの2本プラグがついていて肘掛けに差し込んで使えるようになっているが、その片方が簡単に外れるようになっていて、もって帰ったときは普通のステレオミニジャックになるように工夫されていた。これなら家庭でも使用できる。

そうこうしていると、機内のモニターサービスが始まるというので早速試してみる。AFのB777はエコノミーでもパーソナルテレビがちゃんとついていて、TV だけでなくゲームもできる。一番前の席だったのでテレビも座席横下から取りだして好きな位置にもってくる。メニュー画面とかを開いてみていると、説明が全てフランス語?っていう感じで全くよくわからんかった。とりあえず、適当にさわっていると、隣りに座っていたブラジル人らしきおっさんが声をかけてきた。この人、英語がしゃべれるみたいで、助かった。なんか、テレビの使い方を説明してくれた(笑)。一応この系統に詳しい私なので、それに関しては知っているが、タッチパネルになっていたりする点など初めて経験する事もあり驚き...。

面白くて色々といじっていると、なんと上で書いた取り外し式のヘッドホンが壊れて(正確にはプラグが取れてしまった)しまった。とりあえず直してみようと試みてみるが、なかなか直らない。そうこうしていると、隣の例のおじさんがフライトアテンダントを捕まえてポルトガル語らしき言葉で「この子のヘッドホンの調子がおかしいので新しいのをもってきてやってくれ(推測)」みたいな事を言ってくれた。なんとまぁ・・・。しばらくして、新しいヘッドホンが到着。今度は良好に使えた。さらにその後も、機内でアテンダントともめている人がいたら、英語で「あのひとはパスポートがなくなったって大騒ぎしてる」とかこのおじさんは通訳してくれた...頼んだ訳じゃないが。

しばらくして、機内食のメニューが配られたが、これまたよく分からない。一応簡単に英語表記が添えられているものがあったので、それを頼りに読む。結局チョイスは読めないのでメニューを指さして理解してもらった。食事に関してはまあまあで、特に不満もない。ワインも飲んでみたが、そこそこ味わう事ができるものでよかった。

食後、ミュージックサービスを試してみる。とりあえず、フランス−ブラジル便なので、全く持って親しみがないチャンネルばかり十数チャンネルあって、何とか分かるのがクラッシックぐらいか?と思ってチャンネルを回していくと、何かやたらに聞き慣れた曲がかかっていて、歌詞の意味がよく分かるぞ!?と思うものがあった。う?、よくよく考えると日本語で日本のポップスだった。サザンとかかかってるし・・・。あわてて、機内誌を見ると、日本のチャンネルがあった。どうも日本便にも使用できるようにこの機体のミュージックサービスがなっているようで、そのまま日本の曲が流れているようだ。日本とぜんぜん関係ないヨーロッパから南米にフライトしているのに日本のチャンネルがあって、日本語で曲紹介とかを聞くのは実に変な感じだった。BAの成田−ロンドン便でさえ、日本の曲は流れてこなかったのに。きっとこの便のなかでこのチャンネルをこれほど感動して聞いている人は自分だけだろう。

17:05 ブラジル・サンパウロはグアルーリョス空港に到着。11時間くらいのフライトだったが、無茶苦茶快適に過ごせた。チケットは高価だったが、これならまぁいいかと思えてくるほど。で、到着した空港はなんとも古い感じ。ロンドン・パリと近代的な所をみてきたからかもしれないが。駐機場には今まで見たこともない航空会社の飛行機がいっぱい止まっている。特にブラジルのVASP(ヴァスピ)航空やTAMブラジル航空などは日本方面には乗り入れてないので、かなりわたし的には珍しい。ま、地球の裏側までくるとこんな感じかと思った。

到着後、とりあえず入国検査へ。日本でビザを取るときに相当苦労して大変な思いをしたことや、フランスで搭乗前にしつこくビザをチェックされたことを考えると、入国するのも大変なんだろうと思い、かなりブルー。だんだん順番が近づいてくると不安になってくる。おまけに、日本からきたのに、パリ便で到着しているのはかなり妖しい。とりあえず入国の書類等を出すと、何のチェックもなくスタンプをくれて入国。かなりあっさりだった。次に手荷物をターンテーブルから引き上げてゲートを出る。やったー、とりあえずブラジルに到着である。

ここでしなければならない事がいくつかある。まずはサンパウロからイグアスの滝があるフォスドイグアスまでのチケットを入手することである。予約も入れてないので早く手に入れなければ・・・。珍しいブラジルの航空会社にも乗ってみようと一瞬思ったが、フライト時間の都合とマイレージの都合を考えてとりあえず、ヴァリグブラジル航空の便を当たってみることに。ヴァリグはスターアライアンスに加盟していて全日空と同じマイレージである(当時)。とりあえずヴァリグの発券カウンターを探し入ってみる。ポルトガル語は全く分からないので、欲しい便を紙に書いて渡してみる。すると、何か係員が聞いてくるが、ポルトガル語しかしゃべれないようでまったく言っている事がわからない。こっちも困ったが向こうも困ったようで(笑)、しばらくわけのわかってないやりとりが続く。どうにも埒があかなくなったようで、係員がちょっと待ってみたいな事を言って、誰かを探しに行った。きっと英語の出来る人を連れてきてくれるんだろうと期待期待。しばらく待っていると、後ろから「どうされました?」って非常に意味の分かる係員の言葉が。う?日本語?。日本語でした・・・。ここにきて日本 語をしゃべる事なんて考えてもいなかったので驚きを隠せなかった。話を聞いていると日系人のスタッフで日本語ができるらしい。とりあえず、この係員のおかげで無事、チケットを往復購入する事ができた。しかも、治安情報とかまで教えてくれました...。ここで購入したチケットはサンパウロ−フォスドイグアス往復でBR$658.35。クレジットカードの請求時の日本円換算で\29,968.-。納得の額である。うむ?安いぞ・・・。確か日本のHISで購入したときは\64,400.-だった。その半額以下ですんでいる。しかも普通に航空会社で前日に購入して。これはYクラスじゃないからだが、なんで旅行会社で発券できないんだ?クラスとしてはQ,Hクラスである。

チケットを入手できて一安心。これでやっと旅行に必要な飛行機のチケットが往復分全部そろったことになる。やれやれ。次に必要なのが両替。ブラジルレアルはなかなか他の国では両替できず、ここに来て初めて手にする。とりあえずいくら必要になるか分からないので、200US$分だけ両替することに。この日のレートでR$520になった。後から再両替するときに必要になるので明細を保管しておく。次にやらなければいけないのが本日の宿探し。急遽決めた旅行だったので今回は宿は全く取らずに出てきたので、当然ここでも宿を探さなければさらない。果たして英語が通じるか不安があるが。とりあえず、旅行案内所で言って相談してみると、英語が通じて(一部日本語も)いくつか候補を挙げてくれた。その結果、サンパウロ市内のHOTEL AUGUSTA PALACE HOTELにした。値段はR$108。クレジットカードの換算で\4,874。 BEST-WESTERN系のホテルで、値段の割にまあまあ。もちろんブラジルなんで朝食付きだし。ここで予約を入れてもらって、観光地図をもらって終了。明日、出発の手続きをするカウンターの位置をチェックして、空港をあとにする。


公衆電話(なんだかかわいいでしょ?)

次に悩んだのが空港からの交通手段。とってもらったホテルが実は地下鉄の駅から遠いため、空港から最寄りの駅までローカルバスで行ってそこから地下鉄という私がいつもやる方法でアプローチは難しい。仕方なく、ちょっとランクアップして空港バスを探す。しかし、当然目印があるわけでもなくどれに乗ったらいいかも分からない。ただ、ホテルの前の通りを通るルートのバスを見つけたので一か八かでそれのチケットを購入。バスに乗るときに行きたいホテル名を告げると、なんかOKしてくれた。とりあえず行けそうだ。空港からバスに揺られること数十分、ぼーっとしていると通りの途中で急にバスがとまり、なんか私を探している気配。私?って顔をしてみると、うんというので、降りると荷物をくれて「あれ」という感じでホテルを指さしてくれた。納得。オブリガード。早速ホテルにチェックインする。何とポーターまでいたので、チップを渡す。ふぅ。何とか寝床も確保できて今日の仕事は終了って感じ...。夕食を食べてなかったので、ちょっくらホテルの付近を夜遅いがふらついて、つまみとビールを購入して(日本と同じ生活?)、風呂入って就寝。


2001/09/16

9:30 ホテルをチェックアウト。ホテルの朝食はそれなり。ヨーロッパと 違ってアメリカンブレックファーストで満足。とりあえず午前中でちょっとだけサンパウロを観光する事に。ホテルでタクシーをよんでもらって、まずはセー広場へ。特に何かがあるわけではなく、セー教会と広場がある程度。そこから、歩いて東洋人街へ。日本から地球のほぼ反対側まで来ているのに、日本語の看板があふれ、道にはなぜか鳥居があったりして何とも奇妙な感じ。食べ物も日本食がいっぱいあった。最寄りの駅リベルダーデ駅なので、次に、そこから地下鉄を乗り継いでヘプブリカ広場へ。なんか小さな露店が山ほどあり面白い。時間的にもちょうど良かったのでヘプブリカ広場の横にある空港バス乗り場からグアルーリョス空港へ。

11:30 空港着。ヴァリグブラジル航空のカウンターでチェックイン。 よく分からないが、機内持ち込み手荷物にタグがつけられた。チェックイン待ちの列が結構あり、時間がかかった。ボーディングパスをもらい早速、中へ。なんか近代的なのかボーディングパスにバーコードシールを貼られて、それを中に入るときに「ピ」とチェックされた。TAXか?。荷物検査は比較的にスムーズに進み、搭乗ゲートへと思ったら、搭乗ゲートへつながる通路が途中で扉で閉鎖されていた。何?って思っていたが、皆、その扉の前で待っていたので、様子を見ていると、どうも到着・出発国際・国内でゲートを共用しているらしく、混ざらない為に封鎖していると思われた。しばらくすると、扉が開き、搭乗ゲートへ。無事搭乗。


搭乗する飛行機(グアルーリョス空港)

12:50 ブラジル、サンパウロ・グアルーリョス空港発。ヴァリグブラジル RG2251便のフォス・ド・イグアス行きで、機体はB737-400である。オニギリ型のエンジンが特徴的である。機体的には何度も乗った事がある機種でありそれほど新鮮さはないが、ヴァリグブラジル航空には初搭乗であり、ちょっと楽しみという感じ。とりあえず、機内は普通の飛行機。配られた新聞は当然ポルトガル語でわけわからず。離陸してしばらくすると、機内食が出てきた。チョイス等は一切出来ないが、ちゃんとした肉料理で国際線と間違うくらい豪華だった。飲み物もワインを呑むことが出来た。大満足。

14:25 イグアス国際空港到着。なんか国際空港と言うよりは日本でいう地方にあるローカル飛行場という感じで滑走路も短い。それでもヴァリグだけでなくVASPもTAMのジェット機も乗り入れていて観光都市という感じ。着陸後、滑走路の端でUターンして滑走路上をタキシングして駐機場へ。タキシングウェイがない所などが、地方空港ぽくてなんとなくお気に入り。当然のごとくタラップで飛行機から降り、歩いて空港の中へ。預けておいた荷物を受け取り外に出る。出口にはそれなりに人が待っていたという感じ。ちょっとしたお店と旅行会社と待合室がある程度。銀行もあるみたいだが日曜日なので当然しまっている。ふとみると、新婚旅行と思われる日本人の夫婦がいた。日本語のガイドブックを持っているのが見えたので間違いないだろう。ここまで来ても日本人がいるか..恐るべき日本人、恐るべき観光地。

とりあえず、ここ3泊する宿を探さないといけないということで、空港内の観光案内所へ。日本語は全く通じないものの、英語であれば問題なく通じて一安心。希望額を適当に$50-$100と言うと、色々と候補を見せてくれた。あとは場所との兼ね合いである。滝とフォスドイグアスの市街地の調度まんなかくらいに空港があり、ホテルは滝のすぐそばにもあれば、市街地への道沿いにも点在し、そして市街地にもたくさんある。滝を満喫するのであれば、滝のそばのホテル、どっちもこっちもなら途中のホテル、街を散策するなら市街地という感じ。ちなみに日本から簡単に予約できるホテルはたいていこちらではそれなりに高級で、滝のそばから市街地への道路沿いにあるホテルがほとんどである。私の場合、滝も目的だが、市街地も散策したいし、街を起点に隣のアルゼンチンやパラグアイにも行きたいという事を考えると、明らかに滝からはちょっと離れている市街地という選択になる。結果的に今、思うと市街地をお勧めする。なぜなら、街以外のホテルはとても快適で、滝観光には適しているが、市街地に出る度にバスに乗らないといけない。高級ホテルのため、何も考えないのであれば、ホテル内で 食事等もでき、市街地に出なくても生活は出来るが、ちょっとした散策や、商店をあたったり、軽食等をしようと思うと滝方向のホテルの付近にはほとんどないため、市街地に出たくなるだろう。また、各方面へのバスは市街地の幹線道路を通っているため、非常に探しやすく困りにくい。それらのバスに乗る為にはどうしても市街地に出て乗り換えることになる。

値段と設備と場所を考えたところ、フォスドイグアスの街の中でもちょっと外れにある CONTINENTAL INN というホテルに決めた。1泊朝食付きでR$75、日本円にして\3500程度であるが☆☆☆☆らしい。観光案内所で電話をしてくれて、予約も取ってくれた。感謝。イグアスのマップをもらい、ホテルへの行き方を聞いてオブリガード。空港から出てすぐの左の端の辺に市内バスの乗り場がある。そこでしばらく待つと、市内(CIDADE)行きのバスがやってきた。(くれぐれも、ここで国立公園行きのバスには乗らないように)バスは前乗り後ろ降りで、料金先払いだったが、勝手が全く分からず非常に困った。とりあえず前から乗ってみると、バスの前から1/3くらいの所に車掌じゃないけど係員が乗っていて、ゲートがバスの中に付いていた。とりあえず、窓ガラスに料金表らしきものが貼ってあったのでその額を渡してみると、通れと合図をくれた。手荷物(スーツケース)を持っていたので、それを先にゲートに通して、次に自分が通ろうとすると、その係員がゲートを足で止めて何か言ってきたが、言葉が分からず??状態になってしまった。身振り手振りで何か言っているのを理解しようとするがよく分からず、本当に困ってしまった。どうもスーツケースを持ち上げろみたいな感じ だったので持ち上げあげると、係員が持ってゲートの上を通して、そのら辺にいる客に助けて貰ってスーツケースをゲートの先に持っていった。で、通れみたいな感じだったのでゲートを私がくぐると問題なく通してくれた。客にお礼をいってスーツケースを受け取って一段落。ここで整理すると、どうもゲートが回った数で乗車人数を計算しているようで、荷物で余分にゲートを通すことはできないようだ。だから、荷物はゲートを通さずに持ち上げて人間だけ通れということだったみたいだ。謎がやっと解けた。


フォス・ド・イグアス市内

 とりあえず、市内行きのバスに乗車することができ一安心。手持ちの地図を頼りに現在地とホテルの場所との位置関係の把握に努める。何しろバスのルートも分からなければ、降り方もも分からない。すると日本から予約のできる高級ホテルのわきを通過してフォスドイグアスの街へ入るも、予想通りホテルの前の道は通らず脇へそれていった。バスはメイン通りAv.JK沿いに進んでいくのを確認してホテルへの最短距離の場所を探す。ほぼこの辺だと思われる所で降りる客がいたので、それに続いて一緒に降りた。多少のことは歩きでカバーするしかない(空港からタクシーにのれば事は足りるがそれでは面白くない)。全くよく分からない街に降りたったが、空港でもらった地図に自分の泊まるホテルの印を入れて貰ったのを頼りに歩いていく。20分くらい歩いただろうか、それっぽい建物が見えてきた。名前を確認すると確かに間違いない。

 中に入り、空港の観光案内所で予約してもらった○○だがというと、はいはいっていう感じで話が通った。英語は問題ないようだ。宿泊者カードに記入し、デポジット用にクレジットカードを出す。朝食の話を聞き、ポーターに荷物を運んで貰い部屋へ。部屋はいたって綺麗で、高級ホテルっぽい。廊下からはプールも見え、いい感じである。この日はもう移動だけでくたくたになり、ろくに何もせず寝てしまった。

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