この資格を取得した理由は簡単で、モールスで交信がしたかったからである。
先に取得していた4アマでHFをやっていたが、モールスができないためにDXとの
交信に不満を感じていたので、3アマ取得となった。筆記の内容は4アマに国際法規
と真空管の話をちょっと足しただけみたいな感じでいたって簡単だった。問題はモール
スで、学校の往復の間、一生懸命符号を覚えていた。また受信練習は3アマを先に
取得していた交信仲間に25字/分でモールスを打ってもらい、練習した。おかけで
これも一発で合格できた。モールスを覚えるのが苦にならない人だったら、学科は4
アマとほとんど同じレベルなので、4級をとらずにいきなり3級を取るのも手だと思う。
試験会場に行って思ったことが、まず、モールス符号は非常に反響するので聞きに
くい。うちの会場の場合、カセットテープレコーダーで鳴らした音をマイクをスピーカー
の前に置くことによってひろい、放送設備で流していたが、それがまた聞きにくくする
一因だと思われた。次に、他の受験者が符号が流れてくる度に「ざざざ」って一斉に
受信用紙に解答を書くため、その「ざざざ」という鉛筆の音が異常に気になった。特に
次がE(*)だったりすると、その音できき逃しそうになるくらいである。
最後に、この資格の利点といえば、まず真っ先にモールスが使えるという事である。
試験の速度は2アマ1アマとはぜんぜん違うが、実際に交信する上ではどの速度で
モールスを使ってもいいので、モールスの交信という上では2アマ1アマと同じレベル
というわけである。モールスで交信なんか面倒くさいし設備もないのでしない!という
人にもこの資格はちゃんと役に立つ。それは送信出力である。50Wしか出せないの
で一見な〜んだと思いがちだが、144MHz帯以上の周波数や移動して運用する局
の場合、1アマ2アマを持っていても出力は50Wに制限されるのである。つまり3級
と同じ条件になってしまう。よって、例えば車で144/430MHzしかやらないような
人には1アマと同じ条件が得られるこの資格は有効だと思う。
※注意
操作範囲・試験内容は最新の情報をご確認下さい。基本的に
上記情報は、私の受験時もしくはページ作成時の情報です。
免許所有者:201,371名 合格率:80.4% (平成23年度)