新幹線ミュージックサービス(FM新幹線)の情報


 JR東海及びJR西日本の東海道山陽新幹線にはミュージックサービスがあり、最高で5チャンネル
(5種類)の音楽放送が新幹線内で楽しめます。グリーン車に乗車した人は持参したイヤホーン(3.5φ
ステレオヘッドホン)で、それ以外の席の人は、持参したFMラジオでその放送を聞くことができます。
新幹線内部で放送されているため、トンネル内でも切れません。


<放送内容と周波数>

ミュージックサービスの内容はJR東海の車両の場合とJR西日本の車両の場合で全く違います。

このJR東海の場合とJR西日本の場合というのは走っている場所ではなく、車両そのものに依存します。
つまり、JR東海部分である東京〜新大阪とJR西日本部分である新大阪〜博多で放送の内容が違うという
意味ではなく、使っている車両がJR東海所有のものかJR西日本所有のものかによって違うという意味です。
例えばJR西日本所有の車両の場合、東京〜博多まで通してJR西日本の放送が流れているという事です。
乗った車両によって決まります。

JR東海所有の車両かJR東日本の車両を見分ける方法は色々ありますが、簡単なのは車両の
下のほうにオレンジ色でJRと書いてあればJR東海、青色でJRと書いてあればJR西日本というのかな。

個人的にはJR西日本のほうがミュージックサービスの内容が充実していると思います。


注: 最近は独自の音楽放送がなく、ラジオのみ流れている事が多いです!
(電波自身は出ていますが、無音)

JR東海の車両の場合
チャンネル 周波数 内容
76.0MHz Classic
76.6MHz Audio Special
77.5MHz Artist Collection
78.8MHz English Conversation
79.6MHz NHKラジオ第1放送

JR西日本の車両の場合
チャンネル 周波数 内容
79.6MHz NHKラジオ第一放送
78.8MHz やすらぎのベスト・セレクション
77.5MHz ザ・レール・サウンド
76.6MHz ヒットソング
76.0MHz クラシック 名曲への誘い

注:上記の内容は2005年8月現在のものです。


ちなみに・・・JR東日本の東北上越秋田山形長野新幹線では、このようなミュージックサービスはなく、
かわりに、各地方のFMラジオ放送を車両で受信し、その再送信を上記の周波数で行っています。
(車両によっては再送信サービスがないものもあります)。なお、各チャンネルで受信しているFMラジオの
周波数は新幹線の走行場所に応じて自動的に切り替わっていきます。当然、新幹線で受信して
いるのでトンネルに入ったら聞こえなくなります。


なお、以下は無線な方用です (^^;


受信する上でのアドバイス

 この電波は極めて弱いです。駅のホームで聞くのはあまりおすすめ出来ません。また、乗車して
いても感度のよいレシーバーかFMラジオでないと雑音が入ります。その点を考慮して受信機は選びましょう。
なお、自由席のデッキやトイレ、洗面台付近でも受信できるので、混雑期には暇つぶしになるとは思います。

実際に、受信してみると・・・

 内容的には1時間で番組が一巡してしまい、長く乗っていると同じプログラムが何回も流れること
になった。チャンネルがいくつかあるので、一巡したら変えていったらいいとは思う。決して面白くは
ないが、飽きたらNHK-AMのラジオ第1放送を聞くという手もあります。ただし、所詮AMラジオ放送
の再送信なので、新幹線FM放送とはいえFM音質ではなく、このチャンネルだけはAM音質である。

 受信してみて思うには、このFM放送には問題点もあると感じた。それは、新幹線は移動しており、
ときどき地元のFM放送局と周波数がかぶり(もしくは近接し)聞けなくなってしまう事が多々あった。
最近はコミュニティーFMも含めて多数の放送局がFMラジオのローバンドに進出してきていて、こう
いう状況になってしまう。

面白い点としては、新幹線が都道府県をまたいで走行する場合、ラジオ第1放送のチャンネルを
聞いていると、ある受信所で受信した放送を再送信しているため、自分が走行してる場所とは違う
ローカルニュースや天気予報が聞けます。


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